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悲観的な未来を予測して不安をあおる、未来予測ビジネスの手には乗るな!

ここ数年、コロナが流行するはるか前から、未来を予測したネット記事や動画、本が増えたように感じる。いや確実に増えた。しかも人を不安にするような内容が多い。
 
ネガティブなタイトルをつけて、消費者の不安を煽り、クリックさせる。
 
未来は予測できないことは誰もが分かっているのに、ついクリックしたり、そういう本を買う。
 
そして、その内容を観てネガティブな感情を起こしてストレスを溜めてしまう。
俺もずいぶんとこのパターンをやらかしてきた。
 
しかし、昨日ようやく分かった。
これはビジネス戦略なのだと。
単なる金儲けの一方法に過ぎない。しかも人間の脳の弱みにつけこんだ下品な手口だと思う。
 
 
俺はこれを「ノストラダムス商法」と呼びたい。
 
 
人間は安心したい生き物だ。文明が発達し、社会のインフラが整い、生活水準が安定してくると、人の意識はなぜかどんどん未来に向かう。
 
日本で言えば、人口減少問題、年金制度問題、老後2000万問題、世界で言えば、温暖化で人が住めなくなる、人口爆発による水と食糧不足、AIによる人間の支配や仕事の喪失など、数十年から数百年先の未来まで人は考えるようになった。
 
数ヶ月先の未来ならまだしも、数十年先の未来など誰にも分かるわけがないのに、メディアや専門家はこぞってそうしたコンテンツを生み出す。
 
振り返るとすべてがネガティブなもので、いい気分になるものは一つもなかった。いい気分になっているのはそのコンテンツで広告料などを稼いだメディアや表現者だろう。受け手は暗い気分にさせられるだけ。
 
未来の予測が外れても作り手は何の責任も取らないし、「その時」が来たら誰も覚えていない。
 
 
受け手にメリットは一つもなく、デメリットだらけ。
 
もし今後、未来を予測した内容のコンテンツや本のタイトルをみたら、すべて無視して構わない。悲観的なタイトル、衝撃を与えるタイトルなどで消費者の気を引くものはすべてがゴミだと思っていい。ハーバード卒だろうと東大卒だろうと関係ない。
 
彼らは予測が外れても何の責任も取らないし、自分は社会的強者なので、未来がどうであれ生きていける人たちだ。例えば物価高騰や年金問題を議論している著名人は、金持ちなので自分たちはその問題と関係ない。たかだか数万円の生活費の上昇なんてなんともないし、年金などなくても生きていける。庶民の立場に立っているようで、実際は外野から眺めているだけの人たちだ。
 
 
 
今日のこの記事を書くきっかけとなったのは、先日読んだ「NewsDiet」ロルフ・ドベリ著のおかげだ。
 
最後に予測記事に関連した箇所を引用して終わりたい。
 
『予測は奇妙に私たちを魅了する。その理由はなんだろう?私には分からない……ただ経験上、予測はそれがどんな些末な内容だろうと、私の注意を奪ってしまうことはわかっている。だが、ニュースダイエットをしていれば、その危険からも逃れることができる。とにかく、未来について吹聴することは、クリックの数を増加させたいメディアの生産者にとっては都合がいいのだ。報じられる予測の数が増加傾向にあるのはそのためだ。……予測は、実際にはどれほど信頼の置けるものなのだろう?少し前まで誰もその質を検証しようとした者はいなかった。だがフィリップ・テトロックがようやくその調査を実施した。当時カリフォルニア大学バークレー校の教授だったテトロックは、二十年間に出された二万八千件の予測を評価した。しかし、結果はサイコロを投げて予測をたてるのと変わらないくらいの的中率でしかなかった。このことは学術の世界では、「予測の幻想」と呼ばれている。』
 
引用文献
ロルフ・ドベリ著、NewsDiet
P272~273より一部抜粋
 
 
さあ、ノストラダムス商法にさよならしましょう。
ニュースダイエット、本も実践もおすすめします。