私が感じたニュース断ちのたった一つのデメリットは、朝や帰宅後にラジオニュースを聴く習慣がなくなったので、ものさみしさを感じるようになったことです。ラジオを点けたときの「あの落ちつき」がなくなりました。特に朝。
ニュースは大抵生放送ですから、その新鮮な社会的つながりがなくなったことで味気なさを感じます。おそらく人はニュースを見ることで、自分と社会の結び付きを漠然と確かめているんだと思います。
とはいえ、この程度でニュース断ちはやめません。もう戻りたくないです。ネガティブなニュースはもう聴きたくありません。そうしたことを知っても自分は何もできないし、何の影響も与えられません。
私は、物事を悪化させないように対処することが、長い目でみればその状況をもっと悪化させていく場合もあると思います。
ニュースの場合だと、朝に何もすることがないからと言って、テレビを点ける。いつもの習慣であるそうした行為をしていれば、さみしさや退屈は感じません。テレビやラジオを点けるとなぜか落ちつきます。
しかし、長期的に見れば、一体何のメリットがあるのでしょうか？
毎朝ニュースを見ていたら、自分の能力や年収が増えるのでしょうか？知性や教養は身につくでしょうか？
私の場合は何もありませんでした。
ニュース断ちによるさみしさに目覚めたことで、外出が増えて新しい人や物事に出会うかもしれません。
物事を一度徹底的に悪化させるとはそうした意味です。
退屈やさみしさをしょうもないもので埋めることが自分の世界を狭めているのです。
さて、ニュース断ちを始めてから、約20日経ちました。始めるきっかけは「NewsDiet ラルフ・ドベリ著」を読んだことが決め手です。
とはいっても、本を読む前からニュースはあまり必要がないと感じるようになってきていました。いや、メンタルに悪いコンテンツだとほぼ確信していました。
メディアは、毎日数時間ごとに似たようなニュース内容を繰り返し放送しています、どのメディアも悲観的なニュースを冒頭に流します。
こうしたものが悪影響にならないわけがありません。しかも、身体がリフレッシュした朝から、わざわざ悲観的なニュースを脳に与えるなんて、何をしているのか分かりません。
コロナはメディアの本質を露呈させたのではないでしょうか？
メディアの本質とは悲観的&衝撃的なニュースを報じて収入源を得ることです。本当に緊急事態の時はメディアは頼りになります。しかし、メディアは平凡な日常時にも、意図的に人の不安を起こすニュースを無理に集めてきて、流しています。地震が起きれば芸能人の不倫などは後回しにされますが、平和な時だとそうした大した問題でもないことを報道します。
スーツでビシッと決めた男性アナウンサー、おしゃれで美人な女子アナ、親しみがあってユーモアのあるお笑い芸人や弁の立つ各分野の専門家などのコメンテーター。
こうした面々を揃えたニュース番組が主流ですが、結局これはニュース番組というものが大衆にますます迎合してきた証拠です。
そうまでしないと稼げなくなってきているのです。平凡な時のニュースとは大衆の娯楽であり、憂さ晴らしのコンテンツに過ぎません。
また、非常時はとにかく逃げなければなりませんのでニュースを聴いている場合ではありません。避難してしばらくしてニューースで何が起きたか把握しようとします。
結局大事なのは、非常時にきちんと逃げることと、自分が住む地域の人と助け合い、行政や消防機関の情報を得ることです。
こう述べてみると、ますます平時のニュース番組がいかに質の悪い娯楽コンテンツなのかが分かります。
ニュース番組はアルコールやタバコと同じ仲間に含まれていると断言します。要は質の悪いドーパミンを脳に放出させます。
その弊害は
①考えなくなる
②悲観的な出来事や他人の不幸を欲するようになる
③どうでもいいことを重要なことと勘違いするようになる
④不幸なニュースに同情しただけで、自分が慈悲深い人間だと勘違いを起こす
いや～ニュース断ちって快適です。
ぜひ、おすすめします。
では、あなたがニュース断ちに目覚めることを祈って今日はこれにて。
よい週末を！
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