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早期リタイア「FIRE」を目指そうか迷っている人へ

早期リタイアがブームらしいですが、このブームにすんなり乗っていいのでしょうか?
 
 
私は危険だと考えます。
 
 
犬や猫などのペットがブームになると、必ず捨てる人が続出します。10年近く生きる犬や猫を飼うことは覚悟と責任が伴います。
 
 
本や映画のブームも波が過ぎたら、大量の中古品が出回ります。
 
 
そして、ブームを利用しようと悪質業者も続出します。
 
 
早期リタイアは、人生の貴重な時期である20~40歳までの20年間を実家に住み、遊ばず、いやな仕事をして貯蓄と投資に費やすという生き方です。
 
 
 
20代は結構大事な時期です。
 
 
その時期を貯金と投資の二本立てでひたすら過ごすのですから、こんなに大事なことをブームに委ねていいわけがありません。
 
 
私は最近、FIREした3人のブログを読みました。それぞれ最低100記事は読みました。
 
 
共通点は3つありました。
 
①資本主義による搾取を猛烈に批判している
 
②独身で築古賃貸or持ち家で質素に暮らしている
 
③資本主義的な労働を嫌悪している。もしくは働きたくない
 
④元々働きたくない気持ちがあり、コツコツ貯金していた
 
 
彼らのブログから多くのことを学びました。
 
・自分の生活もまだ質素にできること
 
・見栄を捨てること
 
・早期から資産形成しておくことの大切さ
 
・働き過ぎないこと
 
・クソまじめにならずに、仕事をさぼることにもまじめになること
 
・死にたいと思わせる責任は社会にもあること
 
 
ただ、私は働きたくない気持ちはそんなに強くないので、肝心の早期リタイアはしたいと思いませんでした。
 
 
早期リタイアに成功しても、私は幸せになれるタイプではないです。
 
 
私は社会とつながっていないとダメです。また、金のために嫌な仕事を20年も続けられません。どこかでうつ病になると思います。
 
 
もし私が今二十歳なら、得意な仕事をして、質素に暮らしてインデックス投資を始めます。
 
 
 
FIREを始めようと思う人は、本当にそれが自分の欲望なのか向き合ったほうがいいです。
 
 
他人の欲望を内面に取り込み過ぎて、自分を見失っていないか。
 
 
嫌なことがあって、たまたま早期リタイアという生き方が目に止まって、すがる思いで飛びついただけではないか。
 
 
私が読んだブログの3人の方は、元々人生の早期からリタイアに向かうその兆候がありました。
 
 
自分の欲望が中心にあって、早期リタイアへの努力に邁進していました。
 
 
あなたは自分固有の問題を早期リタイアにすり替えていないでしょうか?
 
 
昔から資本主義の搾取が憎かったですか?
 
 
そもそも、早期リタイアという生き方に興味が出たのはなぜですか?
 
 
もし、自分の人生が順風満帆な場合でもFIREを目指しますか?
 
 
向き合うべきは、自分のこれからの生き方を探すことではなく、「なぜ生き方について考えるようになったのか」です。
 
 
人間は人生がうまくいかなくなると、人生の意味や目的に捕らわれたり、神を求めたり、死について考えます。
 
 
しかし、人生の意味について考えている人は元々早くから考えています。特別に嫌なことがあったからではありません。
 
 
私は20代の時に生きるのが辛くなり、生きる意味や目的について考えるようになりました。
 
 
あるとき、本屋をうろうろしていると「働くことが嫌な人のための本」という本が目に止まり、その作家の他の本を浴びるように読みました。
 
 
作家の名は哲学者の中島義道です。
 
 
中島義道に影響されて、一時期は東京に住んで中島氏が主催する哲学塾に通っていました。
 
 
中島氏に慶応大の文学科で哲学を勉強してはどうかと勧められ、慶応を受験したこともあります。
 
 
6月頃から受験勉強を始め、1日12時間は勉強しました。しかし結果はさんざんで、その後は金が尽きて実家に戻りました。
 
 
あれから10年近く経ちますが、今私は哲学に興味がありません。中島義道にももうハマっていません。
 
 
私が向き合うべきは哲学ではなく、「なぜ人生の意味を考えるようになったのか」でした。
 
 
その前に一体何があったのか?
 
 
 
人生の意味を考える前に存在して、自分の人生の意味になっていたものです。
 
 
 
私の場合は祖父の死でした。
 
 
祖父が死んでから、人生がおかしくなり始めました。
 
 
祖父は私の心の深いところを埋めてくれていたようです。
 
 
あれから私の心は埋まっていません。
 
 
 
ただ、なぜか人生の意味を考えることがなくなりました。
 
 
 
いまは、自分の心を埋めてくれる人を探すことが私の人生の目標です。
 
 
 
これが自分固有の問題だったのです。
 
 
 
あなたはFIREにハマっているだけではないですか?
 
 
もしそうなら、FIREの結果がどうであろうと必ず自分固有の問題に戻ってきます。
 
 
FIREした一人がこう言っていました。
 
 
「自分はこうせざるを得ないとこまで行き着いてこの生き方を選んだ」
 
 
 
いま一度、自分と向き合ってみてください。
 
 
FIREへの気持ちが本物なら、きっとあなたの人生は充実したものになるでしょう。
 
 
ぜひ邁進してください。