新しい漫画、ゲーム、ドラマ、映画、スポーツ、コンサート、アイドル・・・ありとあらゆる無数の趣味。
こうしたものすべてをエンタメと定義してみると、エンタメは人の生きる源になっている。
けれど、エンタメにも限界があると思う。
もしも、これから経済格差や食糧や天然資源の争奪戦が本格的に到来したら、エンタメは大して役に立たなくなると思う。
本当の意味で人を支えるのはエンタメではなくて、経済的な安定や社会の寛容さだ。
でもそうしたことは、個人でどうこうできない部分もある。
一番いいのは、誰かと一緒に飯を食べる時間ではないかと思う。
人類が最初に作り上げたエンタメは、誰かと一緒に飯を食いながら談笑することだったに違いない。
気楽な誰かと話すだけでも人は案外救われるものだ。
これからはエンタメにあまり期待しないほうがいい。
あの歌を聴いて、あの本を読んで、あの作品を観て、生きる気力が沸いた・・・という感じでやっていくよりも、話し相手を作ったり、命あるものと触れ合う方が大切だ。
あえて言おう。
本当にきついときはエンタメなんぞ役に立たない。
音楽も映画もゲームもアイドルも役に立たない。
そうしたものが無力なとき、その沈黙の中から生きる気力を与えてくれるのは身近な誰かの存在や誰かからの関心だろう。
「新しいゲームが出るまで頑張る」ことができなくなる時代が来る前に、誰かと一緒に飯を食いながら話せる相手をたった一人でいいから見つけておこう。
この世界で最高のエンタメは飯を食って話すこと。