世の中には酒を飲み続けるとなぜかアル中になる人がいる。
同じように、俺もポルノを観ると生活が腐っていく。
腐るとは、生活リズムがぐちゃぐちゃになるってこと。
すべきことも、したいこともできなくなる。
したいことができなくなるってどういうことか?
それはポルノが自分のしたいことじゃないからこそ言えること。
それが依存症だ。
したいことじゃないのに、してしまう。
だからこそ、俺にはポルノが未来永劫必要ないんだ。
そもそもポルノは文明がもたらした娯楽に過ぎない。
文明によって、人間が衣服を着ることで性欲に過剰な価値が生まれた。
女がいつも裸でいれば興奮しなくなるし、性欲なんか大した価値はない。
人間の身体が衣服で隠されることで生まれたのが「現代的な性欲」だ。
性欲の歴史に思いを馳せれば、現代人の性欲やセックスがいかに茶番か分かる。
現代人の性欲やセックスは添加物だらけの菓子パンみたいなもんだ。
大昔、セックスは誰にでも平等に与えられた素朴な営みだったと俺は信じている。
本来、女のおっぱいには男を興奮させる要素なんてなかった。
ところが、文明や資本主義によって不平等が生じ、男は女を手に入れる必要が生じてしまった。
女を手にできない男に性欲が蓄積され、自慰とポルノの必要性が生まれた。
ブラジャーの登場は、女のおっぱいをさらに隠した。そしてその結果、おっぱいにあたかも特別な価値があるかのようになってしまった。
ポルノは茶番である。
二束三文の「茶番無料動画」に膨大な時間を使うのはもうやめようぜ。
もっと素朴な恋でいいし、こじんまりとしたセックスでいい。
本来、人間はそれで満足だったし、幸せだったんだよ。