痴漢冤罪の裁判をテーマに扱った映画「それでも僕はやってない」。
とてもいい映画でした。
痴漢の無実を訴えても、99%の確率で勝てないそうです。
ポルノを観たことがない男は99%いないでしょう。
しかし、ポルノを観ることを辞めた男は少なからず存在するでしょう。
私のように、もう一生ポルノは観ないと誓った男はポルノを気持ち悪く感じるようになります。
そうした人間にはポルノが、まるで大量の砂糖をそのまま口に入れるようなものだと思えてきます。
ポルノとはそういうものです。
気色悪くて、辞めてしまうともう関わりたくなくなります。
本当にそうなります。
あなたもポルノをやめて、もっと違う何かを求めてみてはどうでしょうか?
ところで、人間は技術や資本主義の進歩によって欲望の対象を簡単に得られるようになりました。
長く生きたい、病気を治したい。
もっと速く、もっと簡単にしたい。
もっとラクにしたい。
不快なものや気持ち悪いものを避けたい。
見たくない、聞きたくない。
こうした思いが、文明社会を作りました。特に電気と水は文化的な生活に欠かせないものとなりました。
これからも人間は、面倒なことを簡単にしようとするでしょう。
ただし、それには限度があるのではないかと思います。
いくら面倒であっても、消してはいけない面倒な物事がきっとあります。
問題を解消するのではなく、その問題を解消せずにそのまま残しておく。
それが現代に必要な「逆説的な問題解決法」なのです。
私たちの思考や振る舞いは、科学や資本主義の価値観にガチガチに固まっています。
サラリーマン社会では、仕事を速くこなせばこなすほど仕事が増えてしまうようになっています。
速く効率的に行動した結果、疲弊させられていきます。
私たちは資本主義の価値観を心に取り込み過ぎています。
「速く効率的に」という価値観が、知らず知らずの内に人生全体に染み付いています。
時には、速く効率的に行動することが自分に毒をもたらします。
どのラインを超えると毒が発生するのかは、読者自身の感性によります。
「速く効率的に行動すること」から、手を抜きましょう。