ネットが登場してからスマホゲーム、SNS、情報商材、アダルトサイト、出会い系などの依存症が生まれました。症状についても、ついやり過ぎて時間を浪費する程度のものから、食事や睡眠が乱れて社会生活に大きな支障をきたすレベルのものまであります。私はかつて重度のネット依存症でしたが、ネットをやめれば簡単に回復するし、後遺症なんてないと思っていました。
ですが最近、ネット依存でも後遺症が長い間残るのではないかと感じました。
どんな後遺症かというと、ドーパミンの分泌機能がおかしくなるというものです。具体的には、うれしい、楽しい、好奇心、感動、ワクワク、ドキドキ、これがしたい、あれが好きなどの気持ちが乏しくなることです。
依存症は脳のドーパミンを過剰分泌させる構造があります。これによって、簡単に快楽を得る習性を脳が学習してしまい、ドーパミンが分泌されにくい、もしくは伝達されにくくなると思います。
ドーパミンを過剰分泌させることは脳のポジティブな気持ちを先取りすることです。つまり依存症とはドーパミンの借金です。
この借金を返済するまで、脳のドーパミン分泌機能は元に戻らないでしょう。
すなわち、依存症になる前の元気な頃の自分に戻るには相当の時間がかかると思います。
それまでは、鬱や不安や恐怖、倦怠感、虚無、さみしさ、孤立感が定期的にぶり返してくると思います。これは回復に伴う必然の症状だと自分では解釈しています。うつ病が回復するときも右肩上がりの山と谷を繰り返して回復していきます。
それを信じて、依存対象に戻らないようにしたいと感じる今日この頃です。
淡々といきましょう。